小学校での職業・社会教育充実に果たすNPOの役割
~意見交換会に参加して~
2025 年1 月19 日(日)午後、札幌市市民活動サポートセンター主催で、札幌市内のNPO などの関係者と共に話題提供を受け、2 度のグループ討論に参加したので概要を報告する。話題提供は三者で、最初のNEONE 代表馬場航平氏は、高校生や中学生を対象に、学校でキャリア教育に力を入れる背景を、中学校の学校指導要領、札幌市教育委員会資料を通して生徒に生き方や進路を考えてもらう進路探求学習などから解説し、その実践例を紹介した。一般社団法人未来教育サポートの棚橋伸男氏は元高校教員、私大・国立大の教員を経て、今大学院でキャリア教育を研究中だそうで、外部と連携した小中学校高校でのキャリア教育実践例を紹介した。中学生や高校生の進路選択で外部人材が必要な理由を、先生は生徒個人と向きあう時間が取れないとし、生徒の立場では答えを出だせない、待てないとし、とりわけ生徒の立場で考えるようにしたい、との立場で関係機関との連携を呼びかけていた。札幌市立中学の現職の教員でサッカー部の顧問もされている松園貴之氏は、自発的・主体的に取り組めない生徒の問題は、札幌市内の先生方への聞き取り作業から、周りの大人の責任であるとし、関係者が連携して生徒が目を輝かせて学びたくなるような状況を作りたいと述べた。
子供たちへのアンケートでは、自然と触れ合う、文化や芸術に触れる、市域行事への参加、学校以外の居場所などに比べ、職業や社会の仕組みを学ぶ体験が圧倒的に少ない現実が紹介された。
休憩の後、後半は、2 回に渡り四人一組になり、各参加者の問題意識や意見交換を行った。私は、子ども食堂の運営者、キャリア教育団体職員、夜間中学の運営に努めるハローワーク職員、社会福祉協議会の方、札幌市内防災・環境保護団体の方々と意見交換した。
私からは、雪氷ネットワークには雪や寒さ、雪結晶や雪氷災害研究・防災対策に関わる研究者・技術者がおり話題提供可能である旨紹介した。主催者へのアンケート用紙に、北海道開発技術センターでは、北海道ならではの雪や寒さに関わる地域連携や教育機関との協力を前から進めており、ホームページを見て連携するよう勧めた。
「国境なきドキュメンタリー国際映画祭」受賞作品
「決断 運命を変えた3.11 母子避難」―暮らしを守るための市民活動という選択―
2025年1月28日(火) 参加費無料、定員:各回25名
会場:エル・プラザ札幌市男女共同参画センター4 階、中研修室
一回目上映:10:00―12:30 二回目上映:14:00-16:30