趣旨
厳しい雪氷・気象環境にある北海道の道路は、吹雪、雪崩、着雪・落雪氷等、様々な形での雪氷災害に見舞われてきた。最近は気象変動や交通状況の変化によって、いままでになく急激に発達する低気圧・吹雪や雪崩柵をすり抜ける雪崩など未経験の雪氷現象に伴う災害も発生している。「災害は進歩する」という言葉があるように、北海道の道路交通の安全のために、これからも不測の事態に対する備えを怠ることは許されない。また対策施設には機能に加え経済性やエコ、景観等への配慮も求められるようになっている。
一方、大学においては雪氷研究者が減少しつつあり、それに伴う雪氷技術の低下が懸念されている。このような状況にあり道路雪氷対策技術の研究者・技術者の資質向上や後継者育成が喫緊の課題となっている。そのためには、研究者・技術者の自己研鑚に加えて、現場の経験を共有するために雪氷災害事例を様々な角度から調査・検討することが重要である。 このような意見を同じくする者が発起人となり、道路雪氷に関心を持つ産官学の技術者が自由に集い情報交換し学び合うための広場を開くこととした。
活動内容
情報や意見交換その中で議論するための十分な時間を持つことで理解を深め合うことを最重要視することにし、以下の活動を行う。
- 勉強会:国内外の文献紹介、論文や技術報告を学び合うゼミ。キーパーソンを招へいして行う講演等
- 報告会:道路雪氷を対象とした災害事例や大学研究機関等の研究の報告
参加対象
- 大学等研究機関の雪氷研究者
- 民間コンサルタント等の雪氷に関わる技術者・実務者
- 道路管理者等の行政関係者
- その他道路雪氷に関心のある方